“スーツは最大の武器になる” スペシャルインタビュー with ハリー杉山 @ ザ・プレイハウス
イギリス人の父を持ち、学生時代をイギリスで過ごしたハリー杉山さん。
英国らしさが溢れる「ヴァルカナイズ・ロンドン」は、大のお気に入りの場所です!と、南青山骨董通り沿いの「ザ・プレイハウス」に遊びにいらしてくれました!
2019年には、「ハケット ロンドン」でご自身のスリーピース・スーツもオーダーされたというハリーさん。
今回は、本場の名門テーラーのような重厚感ある雰囲気&圧倒的な品揃えが好評の、ヴァルカナイズ・ロンドン @ ザ・プレイハウス 2Fの紳士服エリアで、「英国生活で培われたスーツに対する思いや、オーダースーツの魅力」について、総支配人の千田にお話しいただきました!
ハリー杉山(タレント)
1985年、東京生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持ち、11歳の時からイギリスで育つ。世界最古のパブリックスクール、ウィンチェスター・カレッジを卒業し、日本語、英語、フランス語、中国語の4カ国語を話すマルチリンガル。現在は、NHK教育「もっと伝わる! 即レス英会話」、フジテレビ「ノンストップ!」などにレギュラー出演中。
▲ 2Fの英国クラフトモデルとハリーさん
千田:ハリーさんにとってスーツとはどのようなものなのでしょうか?
ハリー:祖父も父も在学したボーディングスクール『ウィンチェスター・カレッジ』に入学した13歳の時から、スーツを着はじめました。寮生活でしたが、スーツで着飾って夜抜け出して遊びに行ったり......。
英国では父親のスーツを受け継ぎ、着続けるという文化が根付いていて、どのようなシーンでどんな思いを持ってスーツを着ていたかなど自然に考えるようになりました。
ニューヨーク・タイムズの初代東京支局長を勤め、ジャーナリストとして活動していた父は私にとって最も大きく、一生越えられない存在。
50年以上世界中を取材してきた父が着ていたスーツは、今のトレンドとはかけ離れていますが、かけがえのない大切なものですね。
千田:一昨年「ハケット ロンドン」のスーツをオーダーされましたが、出来栄えはいかがでしょうか?
ハリー:2019年に舞台『男が死ぬ日』に出演し、その時の舞台挨拶でもこのスーツを着用しました。
一人だけスーツ姿だったので共演陣からは浮いてしまっていましたが、僕にとってスーツは最高の戦闘服。着るだけでピシッと背筋が伸びます。
英国人はTPOに合わせたファッションを心がけています。ここぞという場面では、自分にとって最高のスーツを着用するのが紳士の流儀だと思います。
千田:スーツをオーダーする時にこだわっている点は、どのようなところでしょうか?
ハリー:サイズ感や素材選びはもちろんですが、自分だけが分かる楽しみとして裏地にはかなりこだわっています。
学生時代は、派手な裏地にして、チラッと見えたときに周りから注目を集めることを意識していましたね。「おっ、やるなって」思わせたいですから。
このスーツは素材も特別。英国の老舗生地メーカー「フォックス・ブラザーズ」の3シーズン生地を選びました。
ここの工場は、英国の実家のそばのサマセット州ウェリントンにあり、私のルーツを感じさせるもの。もうこれしかないと即決めでした。
この生地でスーツとウェストコートを作り、英国のジェントルマンスタイルで着こなす、狙い通りに仕上がりました。
Harry’s Style
by HACKET LONODN / ハケット ロンドン